
Do you have any of these symptoms? このような症状ありませんか?
What is Lacrimal Duct Disease? 涙道疾患とは
泣いてもいないし眼の痛みもないのに、常に涙が出て止まらないというような症状は、涙道(るいどう)という目と鼻をつなぐ涙の排水管がつまったりすることで出てきます。そのままにしておくと、涙道がつまったままで機能しなくなったり、膿が溜まったりします。場合によっては赤く腫れたり、痛みを伴うこともあります。
涙道疾患が起こる原因は様々ですが、症状としては涙道がつまり、 涙が溢れたり、つまっているところまで涙液が流れ、そこに溜まり細菌に感染してしまう事で“うみ状”の目ヤニが出るようになります。そうなると目薬では治らないので、つまった涙道を開ける必要があります。その過程でうみを取り除くなどの治療を行います。
眼科松本クリニックでは、こうした専門性の高い眼の疾病にも対応することができます。専門外来での検査・治療は毎月第2金曜日に行っていますが、通常の診療時間でもご相談は可能ですのでお気軽にご相談下さい。

Treatment Methods 涙道疾患の治療
治療には涙道内視鏡を導入
涙道疾患の検査、治療において患者様の身体の負担を軽くするために、涙道内視鏡を導入しました。 それまでは、他府県の病院に行ってもらうような状況でしたが、和歌山でもより高度な検査を実現し、経験豊富な専門医が治療することが可能になりました。
Day surgery 涙道疾患の日帰り手術
涙道内視鏡を用いた涙道チューブ挿入術
眼科松本クリニックでは、「涙道内視鏡」を使って治療を行います。 今までのように骨を削ったり顔の皮膚を切ったりすることなく、挿入した小さなカメラで涙道の内腔を直接観察しながら、つまっている部分を開放します。 さらに、再閉塞の予防のため目詰まりが開放された排水管に専用のやわらかい涙管チューブを挿入しておきます。この管は通院中に症状の改善具合を見ながら最終的には抜きとります。 当院では涙道疾患の治療によって入院する必要はありません。皮膚に切開を加えない日帰り手術です。

レーザーを用いた涙嚢鼻腔吻合術(レーザーDCR)
涙嚢鼻腔吻合(るいのうびくうふんごう)術(DCR)とは涙嚢‐膜性鼻涙管と鼻腔(鼻の奥)を直接つなぐ手術で、より効果の高い治療法ですが、今までの治療法のように鼻の付け根の骨に穴を開けて、骨性鼻涙管の中の膜性鼻涙管を出し、涙嚢‐膜性鼻涙管を開く方法では、出血を伴うため入院での手術となる事が一般的でした。 しかし、当院では鼻の下方の骨に覆われずに露出している膜性鼻涙管に、内視鏡やレーザーを用いて穴を開ける方法(DCR下鼻道法)や、涙小管からレーザーで骨や粘膜に穴を開ける方法(DCR涙小管法)で行なうため、出血やからだへの負担が少なく日帰りでの手術も可能となりました。 しかし、レーザーを使った方法では観血的な手術に比べると出来上がった吻合が小さく、再閉塞する可能性は高くなりますので、長期間のステント(チューブ)留置を行います。

Flow 治療の流れ
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- Step01
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初診の来院
涙道疾患と診断された場合は、手術の説明をさせていただき、日程を決めます。
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- Step02
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手術当日
局所麻酔によって手術を行います。約20分ほどで手術終了となります。
手術室を退室後、体調が悪くなければご帰宅可能です。
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- Step03
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手術後
処方された点眼薬を指示通りに点眼していただきます。その後の診察については術後にご説明いたします。
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- Step04
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涙管チューブの抜去
2〜3ヶ月の経過観察後、涙管チューブを抜去します。
抜去手術は局部麻酔を行い、10分程で完了します。
手術後の注意事項
- コンタクトレンズのご使用は、手術当日は控えてください。
- 歩行はできますが、ものが二重に見える状態が数時間持続するため、安全を考えて原則的にお付き添いが必要になります。
- お化粧や入浴、飲酒はお控えください。
- お車などの運転は翌朝まではできません。
手術後の副作用
- 数日間、涙や鼻水に血が混じることがあります。溢れてくるものを軽くティッシュで拭いてください。強く鼻をかんだり目をこするとチューブが抜けてしまうことがあります。
Surgical Expenses 手術費用について
手術名 | 1割負担 | 2割負担 | 3割負担 |
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涙管チューブ挿入術 | 約5,000円 | 約10,000円 | 約15,000円 |
涙嚢鼻腔吻合術 | 約25,000円 | 約50,000円 | 約75,000円 |
※片眼の手術費用となります