

Eye Camp
海外での野外開眼手術活動
アイキャンプって?
アイキャンプとは、数少ない眼科医を有効に活用し、医療施設の無い地方の町村にもその恩恵を受けてもらうために、ネパールやインドで行われている野外開眼手術活動のことです。
メンバー構成は、眼科医、看護師、医療助手、マネージャーなどからなる10人ほどのチームで、1~2週間と期間を決めて病院の無い地方に出向き、学校などの建物を借りて仮設の診療室や手術室、病棟を作り、外来診察や手術を行います。
町や村では、主だった世話人たちが患者や医療チームの住居を確保し食料を提供し、地域のボランティアを集めてアイキャンプ活動がはじめられます。医療の全ては我々のような海外のNGOやネパールの赤十字・ライオンズクラブなどが負担し、患者は全て無料が原則です。
現在ネパールでは推定失明患者は約15万人で、その内手術によって光を取り戻すことが出来る人々は約10万人と言われています。今この瞬間にも僻地に住み、貧しさ故に病院に行けないたくさんの人々が失明という闇の中で生きています。
ネパールのアイキャンプでは、眼内レンズや医薬品を含め、1人の白内障患者を手術するのに1,000円あれば足りるのです。
関空→バンコク(タイ)→カトマンズ(ネパール)→タムガス
今回のアイキャンプは2009年12月29日から2009年12月31日までの3日間、西ネパールのグルミ郡タムガスという地で行われました。
交通手段は例年通り、チャーターしたワンボックスカーに日本人医療関係者14人と医療器材を満載し、直線距離で140キロの道のりを約15時間かけて移動をしました。道は舗装もほとんどなくあい変わらずのでこぼこ道で、現地に着いた時は自分の体が自分の体でない様な不思議な気分でした。
タイガスアイキャンプ移動方法
今までのアイキャンプは地元の学校や公共施設を借りて、そこを仮外来棟や仮病棟にして行ってきましたが、今回はプライマリーアイケアセンターという立派な建物があり、ここの外来や手術室を用いて行い、大変清潔な環境で、日本とほぼ変わらない状況で出来たと思っております。
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